特上カバチ!!第1話のあらすじについてはTBS公式サイトで、ご確認ください。
正直、僕は今回のドラマが始まって、行政書士を誤解されることが、一番の不安でした。いや、今後3ヶ月、不安は続くと思います。
ただ、今回の櫻井翔、堀北真希版「特上カバチ!!」は以前の深津絵里版、「カバチタレ!」よりも、かなり気を使って作られていることが判りました。
これは本職の行政書士やその他同業者にしかわからないことかもしれませんが・・・
ドラマではかなり気を使って「書類作成をすることのみが行政書士の職務」と言っており、依頼者が「申し訳ない」とお礼を払おうとしたり、粗品を渡そうとしても一切受け取らず、報酬の説明の際も「もし、成り行きで書類作成を超えるようなことがあったとしても、それは完全無報酬です」というような説明がありました。
原作になかった演出として、無報酬ながらも敏腕ぶりを発揮していた住吉に検備沢弁護士が「弁護士になる気はないか?」とほのめかすあたりは上手い演出だと思います。
タダ働きでそこまでやるなら「職業でやりなさい」という意味が暗にあったのかと思います。
つまり、少し前にNHKのドラマ「婚カツ、離カツ」において行政書士が「無報酬か、報酬アリか不明な状態で」離婚相談に乗っていたことに対する弁護士会からのクレームがあった事実を受けて、TBS側が相当配慮したものと考えられます。
尚、行政書士があえて「無報酬で交渉などをする」とふれ込んだときは、書類作成代のみをもらった場合でも、許されない可能性が高いです。
それは、交渉につき無報酬でも、「交渉など」をエサにして営業活動しているとみなされます。
もし、これをご覧になっている方で行政書士に依頼したいと思っている方は
「交渉、説得、折衡、裁判所に関する相談」を無報酬ですると大々的に宣伝している行政書士には決して依頼しないようにしてください。
交渉、説得、折衡を目的に依頼するなら弁護士へ
裁判所に関する手続きは司法書士へ
役所に提出する書類や、権利・義務に関する書類作成を目的にするなら行政書士へ
お願いします。不明な場合はウチの事務所に尋ねてもらっても構いません。
ともあれ、ドラマ「特上カバチ!!」はクイズを出したり、生電話をしたり、いろいろ盛り上げる演出を入れるなど、結構、本気で取り組まれているようで安心しました。
あと、個人的に櫻井くん好きなので、楽しめました。あとタイトルの「法テクバトルの嵐」っていかにも狙ってますね〜(^^;)
ともあれ、次回以降にも期待です。